産業医に意見を求められて困ったぞ!

産業医面談に同席していると、
産業医から意見を求められること
があります。
産業医面談中、基本
私はしゃしゃり出ることはせず
産業医が求める情報を適宜提供したり
面談の短縮・延長などによる
スケジュール調整をしたり…
などなどしています。
もちろん、産業医面談に同席することで
どんな話を産業医と社員さんがしたのか
対処の方向性などを
確認しているのですが
時に不意に産業医から
意見を求められることがあります。
産「僕は、○○したほうがいいと
思うんだよね。
保健師さんはどう思う?」
みたいな感じで。
意見を求められるちうことは
産業医に信頼されている証拠♪
でも…
産業医と同じ意見の時は
返答も容易なのですが
「ちょっとそれは…。」
「こうしたほうがいいと思う…。」
と思っているときの返答は少し悩みます
社員さんの前で、
真っ向から産業医と反対意見を
述べるわけにもいかず。
そういう時は
「先生のおっしゃるのは、
確かにそうですよね。でも、
○○という方法もあると思います。」
とか
まったく他の根拠からのアプローチを
提案したりしています。
後者について
イメージがわきにくいと思うので
ご説明します。
例えば、59歳の社員が
高血圧で要受診なのに受診しない
という状況下で
産業医がリスクや労災の問題など
について説明し
受診を促したとします。
もちろんごもっともな内容です。
その上で、「保健師さん、
他に■■さんに伝えることない?」
なんてふられるんです。
でも受診拒否の社員さんが、
高血圧のリスクを説明されたから
と言って受診するかどうか
あやしいですし、
たとえ一度受診しても
自己判断で通院終了してしまう
かもしれません。
そういう時
「■■さん、再雇用って
考えていらっしゃいますか?
再雇用を考えていらっしゃるなら、
健康面も再雇用の可否に
影響してくるかもしれません。
そういった意味でも、受診して、
必要なら治療を
開始されてはいかがですか?」
なんて、まったく違う角度から
アプローチしたりします。
実はこれ、実際にあった例。
この59歳の社員さん
再雇用を希望していたこともあり
受診され治療が開始されました。
いかがでしょうか?
こんな風に産業医から
意見を求められたときに、
健康行動をより確実なものとできる支援
ができるといいですよね。
私も毎回、ナイスフォローができる
わけではありませんが
いろんな社員さんと話をして
たくさん引き出しを持っていたいな
と思います。
ネタ帳的なものがあると
(もちろん、個人情報保護された)
いいかもしれませんね。